秘密な恋愛

その言葉に拓海は、一瞬だけ目を見開いた。
「···は?」
掠れた声。

許されるとも、 優しい言葉をかけられるなんて、想像もしてなかった拓海。

「お前さ、そんな簡単に許すなよ··」
「えっ?」
「俺に傷つけられて、トラウマにもなってなんで許すんだよ···」


芽依は少し間をあけて、
「拓海くんが、苦しそうなの伝わったから··」

その瞬間、 拓海の胸の奥が、ぐらっと揺れる。
思わず、ふっと笑ってしまう。

「俺が芽依に惹かれた理由···こういうとこなんだよな···」
芽依に聞こえないくらいの小さな声で呟いた。

「拓海くん?なんて言ったの···?」

拓海は、少しだけ目を逸らして、

「言わねぇ···」

「えっ?」

「言わねぇって」

芽依が少し、むっとした顔をすると、
拓海はその表情が懐かしくて
また小さく笑ってしまう。

「変わんねぇな」
「何が··?」
「そういうとこ」