秘密な恋愛

翌朝。
病室の窓から差し込む光で、
芽依はゆっくりと目を覚ました。

まだ身体は重い。
けれど昨日より、
少しだけ頭がすっきりしている。

(佑陽くん···)

昨夜、読んだノート。
最後のページの言葉が、
胸の中に残ったままだった。


“「おはよう」って言ってほしい。”

芽依はゆっくり起き上がると、
そっと病室を出た。
手にはスマホ。
胸の奥がぎゅっと締めつけられて、
指先が少し震える。

(言いたい···)
そう思って、芽依は通話ボタンを押した。