秘密な恋愛

「由奈、私どうしたらいいの··?」

芽依は震える声で言った。

「佑陽くんに、どう向き合えばいいの··?」

由奈は少しだけ目を細めて、
芽依の手を優しく握り直す。

「そんなのさ」
ふっと笑って、

「芽依が“こうしたい”って思ったこと、していいんだよ」


「私が?」
「そう。芽依が芽依の気持ち、いちばん大事にしな」
その言葉に、芽依の胸が少しだけ軽くなる。

由奈はにやっと笑って、
少しからかうみたいに言った。
「もっとくっつきたい、とかあるでしょ?」

「えっ··///?」
芽依の顔が一気に熱くなる。

抱きしめられた温もり。
あの声。
胸の奥がじんわり苦しくなる。


「記憶ないのに···おかしくない?」

「おかしくないよ」
由奈は即答した。
真剣な目で、まっすぐ芽依を見て。

「むしろ、佑陽くん嬉しいと思うよ」

「でも···」
芽依はうつむいて、ぽつりと呟く。

「今芽依が感じてる“安心”とか“大丈夫”って気持ち、全部本物じゃん」


「···」

「それってさ、記憶より強いよ」
芽依の瞳が、またじわっと潤んだ。

「大丈夫だよ、芽依。」

「由奈··ありがと」

「いいのっ」
そう、由奈はキュッと芽依を抱きしめる。