秘密な恋愛

その瞬間。
翔多の言葉が、佑陽の頭に蘇る。

“声なら、覚えてるかもしれない”

佑陽の胸が、ぎゅっと締まった。

「俺の声?」

芽依は小さく頷き、
ゆっくりと思い出すように言葉を紡ぐ。

「暗闇で、その声だけが聞こえてたの」
掠れた声。
それでも、必死で伝えようとするみたいに。

「ずっと泣いてた」
「頼むから、起きろって···」

芽依の言葉に、
佑陽の表情がふっと柔らかくなる。


「それ、俺だ」

芽依は、息を整えながら
「起きなきゃって。そうしたら、目の前が明るくなったの···」

か細い声で、芽依は佑陽に思いを伝えた。