秘密な恋愛

小さく息を吐いて、芽依へ視線を向けた。

ベッドの上の芽依は、
どこか困ったような表情で佑陽を見つめている。

目が合うだけで、胸の奥が痛む。


「芽依」
佑陽が名前を呼ぶと、
芽依の瞳がふっと揺れた。

そして次の瞬間。
目元が潤む。

(え?私、なんで···)
自分でも理由がわからないまま、
涙がぽた、と頬を伝って落ちる。


「芽···」
声を出そうとしたのに、言葉にならない佑陽。

芽依は眉を寄せ、震える声で呟いた。
「ごめ···んなさい···っ」

何に謝っているのか、自分でもわからない。

「なんで···私···」

キュッ···と
佑陽が芽依の手を取った。

冷たい指先を、包み込むみたいに。


「芽依」
佑陽は、噛みしめるように言った。

「おかえり」

その一言に、芽依の胸がキュッとっ締まる。