秘密な恋愛

病室の前。
ドアノブに伸ばした手が、微かに震える。

翔多は佑陽の肩をトン、と叩き、

「だから顔。怖ぇって、笑」
とわざとふざけてみせた。

今にも折れそうな佑陽を、笑わせるために。



ガラッ··
ドアを開けると

由奈と会話し、
優しく笑う芽依がいた。

芽依は、病室に入る佑陽へと視線を向け

「あ··」
(えっと··佑陽くんだっけ···?)


「じゃあ、芽依。またくるね」

2人に気を使ったのか、
病室を後にする由奈。

病室には佑陽と芽依の二人きり。
両親は先生と話すため離れていた。

佑陽はゆっくりと椅子へ腰掛ける。