秘密な恋愛

ドクン、と佑陽の胸が強く鳴る。

(なんで···だよ)

翔多が佑陽を見て言う。
「佑陽、芽依ちゃんに何か言ってやれよ」


(何かって···なんだよ)
佑陽は震える手を握りしめ、
小さく息を吐いて、言葉を探した。


「芽依、俺だよ··佑陽。芽依の···」

次の言葉が出ない。


(わかんねぇのに···彼氏、とか言っていいのか?)


そんな佑陽の代わりに、由奈が言った。
「芽依の···芽依のことが大切な彼氏だよ?」

でも芽依は、怯えたように目を伏せて

「ごめ···ん···なさい」

“わからない”

その現実が、佑陽の胸を刺した。