次の日、芽依は昼食を済ませると図書へ向かった。
料理が好きで
よく図書室で料理本を借りていた。

「えっと~どこだっけ?…あっ」

目的の本を見つけ、手を伸ばして本を取ろうとするけど…

(あと少しっ…)

スッ
(取れたっ)

と、その瞬間
バランスを崩し

グラッー…
「ひゃッ」


ドンッー…

カランっ
と誰かにぶつかりメガネが落ちる音がする。

「って……」

「あっ!ごめんなさいっ!」

「ったく…気をつけろよ…」

ぶつかったのは男子。

でもその顔には見覚えがある。

芽依は頭をぐるぐるさせ
思い浮かんだのは···

「ハ、ハルっ···」

バッー…

芽依が名前を言い出すと
その男子は口を手で塞ぎ

「図書室だから静かにしよっか」
と、芽依に笑いかける。

(うそっ…///)

どうしてこの学校に
あのモデルのハルがいるのか、
頭が真っ白になる芽依。