秘密な恋愛

佑陽の声が、震える。

今のは、気のせいじゃない。
離そうとした手を、
もう一度、強く握り返す。


「芽依っ」
呼吸を忘れそうになりながら、
佑陽は必死に呼びかける。


握ったままの手。
その中で、芽依の指が···
今度は、はっきりと応えるように動いた。


「芽依···俺の声聞こえてるのか···?」

返事はないが
酸素マスクの奥で
また、小さく唇が動く。

「····っ」

小さく、空気を吸い込む音。

「芽依···っ」

震える声で、もう一度名前を呼ぶ。

すると、

閉じられていた芽依のまぶたが、
ゆっくり、ゆっくりと震え···
ぼんやりと


芽依は、目を覚ました···