秘密な恋愛

ドアが閉まる音。
カチャ···

その瞬間
佑陽の中で張りつめていたものが、
ふっと緩んだ。

「···」

しばらく、声が出なかった。





佑陽は深く息を吐き

椅子から立ち上がり、
芽依の眠るベッド横へと ゆっくりと腰をおろす。

そっと芽依の頬に触れ

「なぁ、さっきさ···」

震える声。

「先生と···芽依のママの話、聞いちまった」

少しずつ、苦しくなる呼吸

「ふざけんなよ···」

言葉と同時に 1粒の涙がおちる。

「俺さ···」
声が、かすれる。

「信じるって決めたんだよ···。毎日来て、話しかけて···それで、起きるって」


「なのに···。もし起きなかったら、とか···考えたくねぇよ···」


次々と溢れ出る涙。

(頼むから···)


「起きろよ···芽依···」



佑陽はそっと芽依の付ける酸素マスクを外し

芽依に触れるだけの キスを落とした····