秘密な恋愛

芽依が意識を失ってから、3週間。
季節は少しだけ進んだはずなのに、
佑陽の中の時間は、
事故のあった
あの日から止まったままだった。


仕事が終わり、いつものように
芽依の病室へと向かう佑陽。

(ドア開けたら、起きてたらいいんだけどな···)
そう思いながら、病室の前に立つ。

ノックをしようとした、その時
中から、低く落ち着いた声が聞こえてきた。


「現状ですが」
医師の声。

佑陽の指が、ドアノブの手前で止まる。

「命に別状はありません。ただ···」
一拍、間があく。

「脳へのダメージの影響で、 このまま意識が戻らない可能性も、ゼロではありません」