秘密な恋愛

そんなある日。
仕事が休みの平日。

学校が終わり、いつものように病室へ入ると

「お前···」

そこには椅子に座り、
芽依を切ない目で見つめる拓海がいた。

佑陽の姿に気づいた拓海は、視線を送ってくる。
「まだ、目覚まさないんだな···」

ぽつりと呟いたその声に、
病室の空気が一瞬固まる。

気まずい沈黙。


“拓海が助けたって”

翔多の言葉が、佑陽の頭に浮かぶ。
(礼、言ったほうがいいよな)