「···なぁ翔多」
「ん?」
佑陽は、はぁ…と小さく息を吐き
「最低かもしれねぇけど···芽依助けたの、俺だったらって···」
「ん、わかるよ。お前の気持ち」
「なんで、あの場に俺いなかったんだ?
もし傍にいたら、芽依のこと···守れたのに···」
悔しくて。
芽依を守れなかったことが許せなくて。
佑陽の拳は、膝の上で震えていた。
翔多は、すぐには返せなかった。
言葉ひとつで、佑陽が余計に自分を追い詰める気がしたから。
「···佑陽」
翔多は少しだけ前屈みになり、佑陽の横顔を見る。
「···それ、ほんとに“最低”じゃねぇよ」
「···っ」
「芽依ちゃんのこと、好きだから出る言葉だろ」
佑陽は笑いもしなかった。
代わりに、肩が小さく揺れた。
「俺···芽依のこと守るって言ったのに。
なんもできてねぇ···」
その言葉が、重い。
記者会見で言った
“守りたい大切な人がいます”
あの言葉が、今になって佑陽自身の首を絞めていた。
翔多は、静かに言った。
「佑陽。今、芽依ちゃんにできることあるよ」
「···なに」
震える声。
「そばにいること」
翔多はまっすぐ言う。
「それしかできねぇだろ、俺···」
「“それしか”じゃねぇよ」
翔多は少しだけ強い声で言った。
「芽依ちゃんが起きるまで、傍にいてやれよ。
起きた時に佑陽がいなかったら···芽依ちゃん可哀想だろ」
佑陽の目から、ぽた···と涙が落ちた。
翔多は何も言わず、
ただ黙って、佑陽の背中をさすった。
「ん?」
佑陽は、はぁ…と小さく息を吐き
「最低かもしれねぇけど···芽依助けたの、俺だったらって···」
「ん、わかるよ。お前の気持ち」
「なんで、あの場に俺いなかったんだ?
もし傍にいたら、芽依のこと···守れたのに···」
悔しくて。
芽依を守れなかったことが許せなくて。
佑陽の拳は、膝の上で震えていた。
翔多は、すぐには返せなかった。
言葉ひとつで、佑陽が余計に自分を追い詰める気がしたから。
「···佑陽」
翔多は少しだけ前屈みになり、佑陽の横顔を見る。
「···それ、ほんとに“最低”じゃねぇよ」
「···っ」
「芽依ちゃんのこと、好きだから出る言葉だろ」
佑陽は笑いもしなかった。
代わりに、肩が小さく揺れた。
「俺···芽依のこと守るって言ったのに。
なんもできてねぇ···」
その言葉が、重い。
記者会見で言った
“守りたい大切な人がいます”
あの言葉が、今になって佑陽自身の首を絞めていた。
翔多は、静かに言った。
「佑陽。今、芽依ちゃんにできることあるよ」
「···なに」
震える声。
「そばにいること」
翔多はまっすぐ言う。
「それしかできねぇだろ、俺···」
「“それしか”じゃねぇよ」
翔多は少しだけ強い声で言った。
「芽依ちゃんが起きるまで、傍にいてやれよ。
起きた時に佑陽がいなかったら···芽依ちゃん可哀想だろ」
佑陽の目から、ぽた···と涙が落ちた。
翔多は何も言わず、
ただ黙って、佑陽の背中をさすった。



