秘密な恋愛

放課後。

芽依が由奈と帰ろうと校門を出ようとすると
「芽依」
と呼び止める声。

ドク···
「拓海くん··?」
そこには、拓海が立っていた。


「拓海くん、芽依に何か用?」
由奈が芽依を庇うように一歩前へ出る。

「ごめん。今、芽依に話してんだけど」
拓海は由奈を見ず、芽依だけを見て言った。

「なっ···」
由奈の目が鋭くなる。

「由奈、いいよ」
芽依が小さく呟く。

「芽依··」
「大丈夫。私、ちゃんと話す」
芽依は小さく息を整えてから、拓海を見た。


「どうしたの?」
なるべく平静を装ったつもりなのに、
声は少しだけ震えていた。

拓海は一瞬、言葉を探すように視線を落として、 それから、まっすぐ芽依を見た。