秘密な恋愛

「電話でさ。中谷が教えてくれた」
「由奈…?」

「めちゃくちゃ心配してた。芽依のこと」
佑陽は芽依の涙をそっと手で拭う。

「ごめんなさい…」

「だから、謝んなって。笑」

キュッ、と芽依は佑陽の服を掴んで
「…怒って…ない?」

佑陽は少しだけ黙ってから、息を吐いた。

「心配はした」
低い声。

「…芽依、めちゃくちゃ酔ってたし。迎えに行ったら、あいつに…」

そこで言葉が止まる。

(…言わない方がいいよな)

“キスされそうになってた”
そう口にする代わりに
佑陽は芽依をもっと強く抱きしめた。

「佑陽···くん?」

「芽依が無事でよかった。それだけ」