秘密な恋愛

芽依の言葉に、一瞬息が止まる佑陽。

(芽依…)

話す声の芽依は、微かに震えていた。
佑陽は芽依の表情を確かめるように、
頬に触れ

「なんで泣いてんだよ、笑」

ふと涙目になる芽依。
「会ったって言ったら…きっと…」

芽依はゆっくりと息を整え
「悲しませちゃうって···」

その瞬間。
芽依の涙が溢れて、止まらなくなる。

佑陽はそっと芽依の体を起こし、抱きしめた。


「俺にこうして話してくれてるだろ、芽依」

「だって…隠したくない…」

「それだけで十分だよ」
そう言って、胸元に芽依を寄せ、そっと髪を撫でる。

「くると思わなくて…でも帰れなくて…」

「なんか頭ふわふわするし…拓海くんといたのは、なんとなく分かるけど…あまり覚えてないの…」

子どもみたいに泣きじゃくる芽依。


「ん。芽依のせいじゃねぇよ。間違えて飲んだの、酒だったし」

「お酒?」
何のことか分からず、ぽかんとする芽依。