秘密な恋愛

そっと離そうとしても、
芽依の指は離れない。

「…いっちゃ…やだ…」

ドクッ、と心臓が跳ねる。

「芽依?」
(起きてんのか?)


起きてるのか、寝ぼけてるのか分からない。
けど

「…ひとり…やだ…」
甘えるみたいな小さな声で、芽依が呟いた。


(…無理だろ)

酔ってるだけだって、わかってる。
でも、その声だけで
理性が崩れていく。


ギシッ…

気づけば佑陽は、芽依に覆い被さっていた。

耳元にそっと手を触れ

「芽依」

名前を呼ぶだけで
芽依が少し安心したみたいに
ふっと笑う。



その瞬間
佑陽の唇が、芽依に重なった。

「っ、ん…」
そっと目を開ける芽依。

まだ頭がぼんやりしているのに、頬だけが熱い。

(…佑陽くん…?)


キスされていることも、まだちゃんと追いついてない。
でも、触れられるたびに
胸の奥だけが、ぎゅっとなる。