秘密な恋愛

そっと佑陽は芽依の頬に触れ

「だいぶ酔ってんな?」
と困ったように笑う。

「大丈夫だよぉ··」
そう言った芽依は、またうとうとと目を閉じてしまった。

(…参ったな)

酔ってるだけだと分かっているのに。
いつも言わないような甘え方、無防備な仕草。
それが全部、可愛くて仕方ない。

(……俺の心臓、もたねぇって)





その時。
芽依のスマホが鳴った。

佑陽はそっと画面を覗き込み、息を止める。

着信は
“ママ”
からだった。

(やべ···)

芽依はいま酔っていて眠ってる。
こんな姿、絶対に家には返せない。

“はぁ”
と佑陽は小さくため息をつき、
(…芽依を守るためなら、··仕方ねぇよな)
覚悟を決めて、通話ボタンを押した。