秘密な恋愛

「…ずっと鳴ってるけど、スマホ」
拓海の言葉に芽依はやっとスマホを取る。

画面には
“佑陽くん”
の文字。

それだけで芽依はぱっと笑顔になった。
「佑陽くんだっ」
と出る前から嬉しそうで。


「もしもしっ。芽依ですっ」
ふふ、と笑う芽依。

(やべぇ…本当に酔ってる)
不覚にも、電話越しのその声だけで
佑陽の胸がぎゅっと締めつけられた。


『芽依?今どこ』

「今〜?えっとね。拓海くんといるのっ」

その瞬間、佑陽が黙る。
でも次の声は、冷静だった。

『うん、知ってる。で、その拓海とどこにいるんだよ、今』

「えっとね〜…公園っ」

(カラオケの近く…あそこか)

『わかった。芽依、絶対そこ動くなよ。今行くから』

「うん、わかった!」
電話を切った芽依は、にこにこしながら拓海を見る。