秘密な恋愛

由奈の言葉に一瞬だけ、
ドリンクを持つ手がピクっと動く。

「そっか。芽依可愛いもんな。男がほっとかないか」
そう言って笑ったけど、
その声は少しだけ静かだった。

芽依は緊張からか、
ドリンクを一口、二口と飲む。

拓海がいるからなのか、
ドクドクと鼓動が早くなる芽依。
頬も少し火照ってきていた。


それからクラス会はカラオケで盛り上がるが
拓海がすぐ隣にいるだけで、
芽依の胸の奥はずっと落ち着かない。


(気のせいかな……)
さっきからずっと早くなる鼓動。

暖房なんて入ってないのに、頬だけ熱い。

「はいっ次、芽依だよ!」
とマイクが振られ、芽依は立ち上がろうとする。

その瞬間。
ふわっと視界が揺れた。

「…あれ」
フラッとする足元に

「ちょっと芽依?!」
咄嗟に由奈が身体を支え、芽依を座らせる。

「大丈夫、なんかフラッとしただけ笑」

と、とりあえずドリンクをまた一口飲む芽依。