秘密な恋愛

その頃。

事務所の小さな会議室。

花菜はテーブルの端に座り、
スマホを強く握りしめていた。

画面には、例の記事。
何度見ても、胸の奥がざわつく。


(こんなの。ほとんど嘘ばっかり··っ)

嘘ばかりの記事にイラつくもその反面、
花菜は後悔もしていた。

自分がハルとの嘘の噂を広めたから。
きっとその罰があたったんだと。


「花菜、今後の事なんだけど」
とマネージャーが花菜に話しかける。

花菜は1呼吸置き

「私··会見する。」

「···言うと思ったわ」

「皆の前で··ハルとの事もちゃんと謝罪する。
記事のことも、本当のことを話す。···信じて貰えないかもしれないけど」


マネージャーは
軽くため息を付き

「そうね。簡単じゃ、ないかもね」
「でも··逃げたくない」

ギュと服を握る手は
震えているが、
放つ言葉は真剣だった。