秘密な恋愛

しばらくして、
佑陽の呼吸が少しずつ落ち着いていく。
芽依の肩に額を乗せたまま、
佑陽は小さく息を吐いた。

「…ごめんな」
「ううん」
短いやりとりのあと、佑陽はゆっくりと体を離す。
でも、手だけは離さない。

「俺さ」
ぽつりと呟く声はどこか切なく

「今までずっと、強くいなきゃって思ってた。
ハルとしても、佑陽としても」

「ん··」
佑陽の言葉を、何も言わずに聞き
静かに頷く芽依。

「でも…芽依の前だとさ。弱くていいって、初めて思えた」

芽依の指先が、ぴくりと動く。
「泣くのも、怖がるのも、情けねぇって思わなくていいって。芽依といると、そう思える」

佑陽は、ぎゅっと芽依の手を握り直す。
「だから…離れたくねぇなって。」

トクンと
胸の奥が暖かくなる芽依。

「うん。傍にいるよ、私」
「··ありがとな、芽依」