秘密な恋愛

正直過去の事と分かってはいるものの、
“惹かれてた” と実際聞いてしまうと
くるものがある芽依。

それが言葉ではなく、
代わりに手がまた震え
キュッと力が入る。


佑陽は、芽依の手の震えに気づいて
そっと親指で包むように撫でた。

「初めはさ。モデル同士だしこんなもんかって。あんまり気にしなかったけど…でもな」
少しだけ、声が低くなる。

「一緒にいるうちに、違和感が増えてった」


芽依は顔を上げず、黙って聞いている。

「俺が落ち込んだ時も、悩んでる時も返ってくるのは “今はそういう顔しない方がいい”とか“その言い方、考え方はイメージ落ちる”とか。 …そんな言葉ばっかだった」


そう話す佑陽は
どこか切ない声で。

思わず芽依は
佑陽に視線を向けると
今まで見た事のない
苦しそうな表情。

「佑陽くん···」
芽依の指が、ぎゅっと佑陽の服を掴む。