秘密な恋愛

一方、花菜は···

ハルが帰ったあと。控え室のソファーに座り
先程出来事を思い返す花菜。

「…モデルとしてしか見てなかった、か」
小さく笑うけど、その目は冷えている。

(私と付き合ってなかったら、今みたいに人気出てないと思うけど)

花菜はスマホを開き、
誰かへ電話をする。

「ねぇ、ちゃんと撮れた?··うん。予定通りお願いね」

そう言い、電話を切る。
花菜は小さなため息を付き

「奪うとか、壊すとかじゃないの」
ゆっくり、言い聞かせるように。

「元に戻すだけ」
ハルの隣に立つ自分。
世間が望む“お似合いの二人”

その未来を、
花菜はまだ手放す気がなかった。