秘密な恋愛

「そんな事っ··」
その場から離れようとするハルの手をとり
繋ぎとめる花菜。

“離せよ”
とハルはぽつりと呟き、手を離し

「俺を、モデルとしてのハルでしか見てなかった。1度でも、ハルじゃない本当の俺を··ちゃんと見てくれたことあったか?周りの目ばっか気にして。いつでも完璧を俺に求めてたのはお前だよな?」


「それは…」
震えた声でぽつり呟く花菜。

ハルは“はぁ”と小さなため息を付き
「俺さ。あの頃ずっと、息詰まってた。笑ってても、モデルとして評価されてても。隣にお前がいても…一人だった」

花菜は俯き、きゅっと自分の手を握る。

「お前が全部悪いって話じゃねぇよ」
少しだけ、ハル声が柔らぐ。

「俺が欲しかったのは、隣に立てる人間じゃなくて··。俺のままで、隣にいてくれるやつだった」

その言葉に、花菜の目が揺れる。