秘密な恋愛

「あらっ、どうしたの?こんな早く起きちゃって」

翌朝。芽依がいつもより早く起き、お弁当を作っていたらママが声をかけてきた。

「ずいぶん気合い入ってんのねー」

「えっ?そうかな…」

(だって、お弁当作ってなんて言うからさ…?)

「あっ!彼氏~?」
ママは、ニヤニヤしながら芽依に話しかける。

「違うっ!!頼まれただけ!」

「ふぅーん?まぁ、頑張ってね」

今日だけ!!

芽依はそう思いながらも、お弁当を作り続けた。



そして、お昼になって…
「じゃあ芽依、いってらっしゃい」
ニッコリ笑い、由奈は芽依を見送る。

「由奈、一緒に行かない?」

「やだよ。邪魔したくないしー」

「私は平気だけど?」

「佑陽くんに怒られるから行かないっ。ほらっ!!待ってんでしょ?」

「由奈〜···」
またまた突き放される芽依。
芽依はドキドキしながら
屋上へと向かった。