秘密な恋愛

夜··
みんなが寝静まったあと、そっと芽依は起き
ベランダへとでて
佑陽へと電話をかけた。


『芽依?』
「佑陽くん?ごめんね、遅くに··」
『俺はいいけど。芽依電話して平気なのか?』
「うん··。ベランダでたから」

どこか元気のない芽依の声に
気づいたのか
『どした?』
と優しい声で話しかけてくれる佑陽。
その声に、キュっとなる芽依。

「あのね···。ちゃんと佑陽くんに言わなきゃと思って··」
『うん。』
芽依の話しを、ゆっくり聞こうと
佑陽は頷く。


「今日··1組の男の子に、告白されたの···」

“告白された” と聞き
キュっと胸が苦しくなる佑陽。

(告白って···)
『1組って。··ちなみに誰?』
「羽山くんって人。」
“あぁ、あいつか···”
とぽつりと佑陽は呟く。

「すぐ断ったよ。付き合えないって···」

少し間をおく佑陽。

(怒ったのかな···?)
芽依は話したことを、佑陽は怒ってるのかと
不安な気持ちでいると
『なぁ芽依』
「ん··?」
『話すの怖かっただろ、俺に』
「少し··だけ···」
『ありがとうな、話してくれて。』

お礼を言われたことに
驚く芽依。
「怒ら···ないの?」
『なんでだよ笑。芽依なんも悪くねぇだろ』
「でも··嫌でしょ··?」

『嫌っつうか··。ただ嫉妬してる。あ、もしかして俺に嫉妬させたかった?』
と冗談混じりに佑陽は話すも

「違うよ!隠し事したくなかったから···。あとから知ったら嫌かなって··だったら、ちゃんと話さなきゃって思ったの。」

『ん。わかってるよ、芽依』
佑陽の優しい声に
さっきまでの不安がなくなっていくが、
まだどこかモヤっとした気持ちが晴れない。

「佑陽くん··」
『芽依、明日さ。そっちついたら時間ある?』
「うん、大丈夫」
『少し話そ。芽依に会いたい』
「ん··」

そして“おやすみ”
と電話を切る。