秘密な恋愛

その頃屋上では、
芽依を待つ佑陽が。

(遅せぇな芽依)

芽依は電話越しで
“やだ”
と言ったものの

芽依なら絶対来る
とどこか思う佑陽。

その時ガチャとドアが空き
周りをキョロキョロする芽依が。

「遅せぇぞ芽依」

「佑陽くん…」

(本当に待ってたんだ)

男子とお昼なんてなかなかしない
芽依は、どこか緊張する。

「ねぇ、佑陽くん?」
「んー?」

「そのさぁ…本当につき合うの?」
と芽依はお弁当を広げながら呟く。

「芽依しつこい。さっき言ったろ」
っと、佑陽くんは答える。

(しつこい!?聞いただけじゃない)

「芽依、からあげ食っていい?」
芽依の質問をさらりと答え、佑陽は芽依のお弁当のおかずを食べる。

(行動と言葉が同時だけど···まぁ唐揚げくらい、いいけど)

自分のお弁当の唐揚げを食べる
佑陽が気になり、芽依は

「…おいしい?」

と佑陽に質問する。

「ん?うまいよ」

「そっか!」

佑陽は
美味しそうに食べる。