秘密な恋愛

数分後
電話が切れたのを確認し、ポケットにスマホをしまうと
「ごめんな、芽··」
そう言って視線を向けると、
芽依は少し照れたように目を伏せ、
頬がほんのり赤かった。

(……なんでそんな顔するんだよ)
胸の奥が、ふとあたたかくなる。
腕を離そうとしていたのに、
ついそのままになってしまう。

「終わった……?電話」
小さな声で、芽依。

「うん。もう大丈夫」
そう答えながらも、
芽依を離さない佑陽。

少しの沈黙が流れ··

「えっと··」
キュッと芽依は抱きしめる佑陽の腕に触れる。

芽依の様子に気づいて、佑陽は困ったように笑い
「あ〜··。もう少しこのままでいい?離したくねぇ··」

言い終わったあと
自分で恥ずかしくなったのか、
視線を逸らして、耳まで赤くなる。

芽依は何も言えず、
ただ胸の奥がきゅっとし
“うん”
と小さく頷く。

ふたりは花火が上がるのをそのまま待っていた。