秘密な恋愛

「芽依、お昼食べよっ」
と由奈。

時間は昼休み。
「お腹空いたーっ」

その時、芽依のスマホが鳴り

(電話?誰だろ…)
着信をみると、そこには…

(佑陽くん!?)

芽依はとりあえず、出ることにした。

「何かよう?」
『んだよその言い方。…屋上いるから来いよ。昼飯食お』

「…やだっ」
当然断る芽依。
しかし佑陽は
『絶対来いよ?じゃあな』

そう言い、電話は切れてしまった。


電話の内容を隣で聞いていた翔多。
「お前彼女でもできた?」
「俺がさっき保健室行った時な」
「誰?」

「鈴原芽依」
佑陽の言葉に当然驚く翔多。

「はっ?!もしかして向こうから告られた?お前の正体知って」
「違うって。俺からだよ」

「お前好きだったっけ?」
「嫌?ただの興味本位」

それを聞き
“はぁ”と翔多はため息を付く。

「信じらんねぇ··」

呆れた声で呟き
“んじゃあ俺は退散するわ”
とその場を去る翔多。