今宵、シンデレラのベールの秘密。

      *――――*




あの後悠くんが抱きしめてくれてなんだかほっとして落ちついた。


……っ…悠くんに言われた言葉を思い出してまた顔に熱が集まっていくのが分かる。


またパタパタと顔を仰ぎながら一人廊下を歩く放課後。


先生に資料を頼まれて職員室まで運んでいたらかなり時間がかかってしまった。


…悠くんに言われた言葉をうやむやにするのは…良くないよね…お家に帰ったら考えないと……


どういう意味だったのか…何て返せばいいのか…。



そう思っているとふと見慣れた姿がこちらに歩いてくる。


不整脈のように脈が波打った。


っ……どうすればいいのっ…



気まずくて顔を伏せたまま歩いた。


っ良かった…気づかれてないみたい…。



それにしても黒崎先輩…昼の学校、居たんだ…。


幸いスマホを見ていたので私の存在には気づかなかったらしく、ほっとしてすれ違うと……