今宵、シンデレラのベールの秘密。

黒崎先輩は一瞬目を見開いたあと、いつものクールな表情に戻った。


「…黒崎…先輩…?」



「…とりあえず……入って」


そう優しく背中を押されて中に足を踏み入れた。



先ほどと同じく白の部屋が広がっていた。


そこには黒崎先輩のお父さんらしき人が座っていた。


「天寧ちゃん、こんにちは」


そう言って和やかにほほ笑む姿は黒崎先輩のお父さん、と呼ぶには少し違和感を感じた。


だって、あまりにも黒崎先輩のクールな姿からは想像できないような人だったから。