今宵、シンデレラのベールの秘密。

――怖い…。


思わず目線を下げると翔さんの手が伸びてきて顎に当てた。


そしてゆっくりと視線が交じり合った。


唇に柔らかいものが触れた。



き、す……?


嫌……いやっ…


首元に翔さんの顔が近づいてきて首元には赤いマークがくっきりと刻まれ、血が…たくさん吸われたあと、みたいだった。



背中に回された手がファスナーをゆっくりと下げていく。


嘘っ……嘘……。



嫌、嫌……



「ねぇ、天寧。……そんなに怖い?」


そう耳元で呟いた。


……怖い。でも…ここで振り払ってしまったら。


……婚約が…破棄されてしまうかもしれない。



―――また、失望されるかもしれない。


役に立つことは、もう……できないかもしれない。