今宵、シンデレラのベールの秘密。

お城みたいに白で統一された建物。


綺麗…だな…。


綺麗…なのに…な。



「お嬢様……?」


隣に立つSPさんの声で我に返る。



「あ……ごめんなさい。行きましょう」


出来るだけ平静を装って精一杯の笑みを浮かべた。


「はい」



しっかり、しなくちゃ。


初めてお会いするんだから。


……―結婚、するんだから…。



頑張らないと、でしょう…?


結婚って…思ったより、重くて、どこかふわふわしてる。



嫌、なんかじゃない。



だって、だって。


この結婚はみんなのためになる。


だったら…こんなこと……



へっちゃら、だよ……。



大丈夫。



もう一度言い聞かせて足を…



――踏み入れた。