今宵、シンデレラのベールの秘密。

「っ……ようやくあんたが家から出ていくんだもの」


はっとしたような表情になるとそう、言葉にした。


っ……そう、だよね……邪魔者は…早く出ていかないきゃ。


もう、お姉ちゃんと…お父様のためにできること、は……


これしかないのだから。


「はい。今まで迷惑ばかりかけてごめんなさい。もう迷惑はかけない、から……」


そんな自分が惨めで、悔しくて。


必死に下を向いた。


「……そ、う」


確信に変わってしまった。


哀しそうに沈んだ瞳。弱弱しいそんな言葉。


うつむいたときの表情。


……傷ついたように。確かに……



――歪んでいた。


「…いってらっしゃい、天寧」


優しく細められた目。泣きそうな瞳。


お姉ちゃんの笑顔…。何年ぶりに見ただろう。


……そっか、そうだよね…。


お姉ちゃんは…私が出ていくことで……清々してるんだよね。


きっと……


そうだよね。