今宵、シンデレラのベールの秘密。

すると目の前の黒崎先輩が目を見開いた。


あ、あれ……今の…口に出てた…?


嘘……。


「あっ…いや、違くて…!」


言い終わる前に体を抱き寄せられる。


……強く。でも優しく。


包み込むようなこのぬくもりを……私は…知っている…?


この腕の中を私は…知っている。


でも…それはどこか遠くにあるもので。


それでも…何故か近いものだった。


そんな感覚。


昔……私は…このぬくもりに出会っている。


でも…鮮明には覚えていない。


なんだろう…この想いは…。