今宵、シンデレラのベールの秘密。

――「もしかして、キミが……」


後ろから柔らかいアルトの声がしてゆっくりと振り返る。


「漣の子か……」


柔らかい雰囲気を放つ茶髪に薄く細められた瞳、にこりと笑うその唇。


そんな彼は『王子様』という言葉がピッタリはまる人だった。


「天寧、こいつ誰?」


いつもより一段と低い声でそう聞いてきた悠くん。



「え、えっと……?」


すると、悠くんが私をかばうように前に出た。


「キミは誰かな?俺は天寧ちゃんに用があるんだけどなぁ……」


そういって笑っているのにその目は笑いもしていなかった。


どこか隠された秘密のようになにかを秘めている、そんな目だった。


「……お前こそ誰?天寧に用があるなら今ここで言え」