私から目を逸らして目線を下げた黒崎くん。
「………」
無言で私の膝裏と背中に手を回す。
「え…ちょ、ちょっと……」
慌ててジタバタ、と抵抗するけれどそんなのまったく効果などないようでしっかり抱えられてしまった。
私の教室に連れてこられて隅に置かれた。
「黒崎くんは…なんで……」
って、黒崎くん…頬が切れてる……!
急いで立ち上がって持っていたハンカチを黒崎くんの頬に当てた。
「……悪者退治」
そういって力なく微笑んだ黒崎くん。
悪者、退治か……。
「ほんとに、悪者なの?」
「そう、凶悪」
きょ、凶悪……!?
「ほんとのほんと…?」
「ほんとのほんと」
そうなんだ……なら、良かった……。
本能が言っていた。
この子はそんなウソつかないって。
きっと、誰よりも優しい心を持ってるんだって。
それは、貴方がすごく優しい目で私を見ていたから――。
「………」
無言で私の膝裏と背中に手を回す。
「え…ちょ、ちょっと……」
慌ててジタバタ、と抵抗するけれどそんなのまったく効果などないようでしっかり抱えられてしまった。
私の教室に連れてこられて隅に置かれた。
「黒崎くんは…なんで……」
って、黒崎くん…頬が切れてる……!
急いで立ち上がって持っていたハンカチを黒崎くんの頬に当てた。
「……悪者退治」
そういって力なく微笑んだ黒崎くん。
悪者、退治か……。
「ほんとに、悪者なの?」
「そう、凶悪」
きょ、凶悪……!?
「ほんとのほんと…?」
「ほんとのほんと」
そうなんだ……なら、良かった……。
本能が言っていた。
この子はそんなウソつかないって。
きっと、誰よりも優しい心を持ってるんだって。
それは、貴方がすごく優しい目で私を見ていたから――。



