今宵、シンデレラのベールの秘密。

すっぽりと悠くんの体が私を覆った。


――…もうあの頃の小さい可愛い悠くんじゃなかった。



高校生の、男の子。


背中に回された手が大きくて、それを物語っていた。



「え、っと……ゆう、くん…?」


そう呼びかけるとはっとした表情になって手を離した悠くん。


「ふふ、どうしたの?悠くん、甘えたくなっちゃった…?」



冗談交じりにそういうと、


「……うん」


思いもしなかった返答が返ってきてびっくりしてしまう。


「なんだか…今日の悠くん可愛いね」


気づけば笑顔でそんなことを言ってしまった。


悠くんだって年頃の男の子だもん…こんなこと言われたくないよね…!


「………」


目の前の悠くんが悲しそうに笑ったのは、きっと気のせい。


だって、一瞬、悠くんが違う人に見えたから――…。