今宵、シンデレラのベールの秘密。

    *――――*



今度こそ……成功させなきゃ。



ちゃんと、婚約しなきゃ。


これで、本当に最後だから。



そう、思うのに体が重い。



「天寧さま、失礼いたします」



ドア越しに高橋さんの声がしてドアが開く。


「お嬢様……。今度は神城グループって…いくら何でも無茶ぶりすぎでは……」


「いえ…そんな。当然のことです」


「でも……っ」


「……私には…それくらいのことしか出来ませんから」


背を向けるようにそういうと、



「でも…っお姉様だって……!」


そこまで言いかけて何故かハッとした表情になり、口をつぐんだ。


「天寧さまはもっとご自分を大切に……」