今宵、シンデレラのベールの秘密。

今だけ、なんだ。


ゆっくりと扉を開いて深々と頭を下げる。



「……婚約、上手くいかなかったそうだな?」


その声色がどこか、落ち着きがあり、余裕があるような声だった。



「…っはい…大変、申し訳……」


「……もういい。よく聞け」


覆いかぶせるようにお父様が口を開いた。



「神城グループから声がかかった」


神城、グループ…?



「…お前には…神城グループの御曹司と婚約してもらう」


婚約?御曹司…?



って……


神城くん…?


「いいか。この婚約が最後だ。絶対に成功させろ。失敗したら……