今宵、シンデレラのベールの秘密。

   *――――*



「久しぶり、天寧ちゃん」



そう後ろから聞き覚えのある声がした。



「え、っと…神城グループの…?」



「…覚えてくれてたんだ。嬉しい」


人懐っこそうな笑みを浮かべて一歩ずつ近づいてくる。



ふと、足を止めるとじっと見つめられる。


「……聞いたよ。椎名グループの御曹司のこと」



まるで全部わかっていたかのように笑う神城くん。



「派手にやってくれたよね、本当。…厄介なほど、危ない奴ばっかだよなぁ」



「…私が…駄目だっただけで……」



「じゃあ、聞くけど…どうしても婚約したい理由は何なの?」



「っ…それは…っ」