今宵、シンデレラのベールの秘密。

な、何事……?


よく見るとその中の中心に、お手伝いさんの高橋さん。


「天寧お嬢様を探しているんです…!もう残すはここしか…」


大声で警察の人に訴えている高橋さん……って…


急いで階段を降りる。


――あ、……。


部屋着のワンピースが足に引っかかって……。


ふわり、と浮く感覚。


思わず目をつぶってみたけれどいつまでも痛みは降ってこない。


――代わりに降ってきたのは人の温かいぬくもり。


「……っ…」


膝裏と背中に暖かい手が当たっていて、それはいわゆるお姫様抱っこ、と呼ばれるもので。


「っすみません…ごめんなさい!」


急いで降りようとするけれどそのぬくもりが消えることはなく。


「あの……」


そういって見上げるとそこにいたのは――昨日の……。


「あ……」


男の子だ……。