今宵、シンデレラのベールの秘密。

「お嬢様、顔色が……」


高橋さんが心配そうな目の色で覗き込んできた。



「最近、よく眠れていないのでは…」



「大丈夫です!心配かけてごめんなさい」



笑顔でそう答えると、


「でも……今日はお休みした方がいいのでは…悪化したら、大変ですし…」



「ちゃんと寝れてるし、元気です!私…高橋さんが思うほど、もう子供じゃないですよ…!」



明るくそういって、送迎してくれる車に乗った私の姿を心配そうに見つめていた。







*――――*



「……天寧、おはよう」


後ろから聞きなれた声がして振り返る。


そこにはいつも通り、イヤホンをした悠くんの姿。



だけれど、そのイヤホンは片耳だった。