今宵、シンデレラのベールの秘密。

「天寧さま…!天寧さまっ…!?」


不安そうに震える声に閉じていた瞼がゆっくりと開ける。



「天寧さまっ!!良かった…よかった……っ」



高橋さんの不安そうな顔に見つめられ体を起こす。



白い壁紙に花瓶、木の机………


私の部屋……。



あれ…?私……翔さんに閉じ込められて……



そう、だ……助けに……来てくれた…。



「天寧さまっ…閉じ込められたって…!お父様もお姉様も大変心配されて……っ」



っ…え……?


「お父様と…お姉さまが…?」


「ええ。それは…とても心配なさって……」


そんな、わけ……ないよね…きっと…高橋さんが気を遣って…きっと…!


お父様とお姉さまが……ないよ。



それは……ない。