今宵、シンデレラのベールの秘密。

仕事もろくにしない親を嫌でも見てその目はいつもまな板に横たわる魚の目そのものだった。


幼いうちから仕事を押し付けられてはただただ淡々と言われたことをこなすばかり。


愛情なんてものは全くのこと知らず、世間では会社の実績だけを見られ、羨ましがられる。



翔に初めて出会った日は月一回のパーティーだった。


面倒くさいだけのパーティーの途中、笑顔で大人たちを交わすといつも窓辺で風に吹かれていた。


そこに翔がいた。


それは必然でもなく、運命でもなく、偶然だった。



ある日のことだった。


あの目が変わったのは。



天寧に出会ってからはまるっきり変わった。


それこそ、昔の面影など思い出せないくらいに。


学歴も成績も、運動も世間面も全て完璧、非の打ちどころなんて見つからなかった。


元々、成績と運動神経はずば抜けていたけれど。