今宵、シンデレラのベールの秘密。

何かがおかしい。


この前から俺に対する態度が不自然なのは気づいていたけれど、学校に来ていない。


天寧の担任に迫っても何も知らないようだった。



決定的なのは、翔の電話越しに映った光景。



元から分かっていた。


基本的にはなにかに執着するなんてことはないし、だったら全てに無関心だった。



あの日、初めて天寧に会った後の翔の顔がいつもと何かが違う、そう気づいた。


十何年前もの話だけれど、幼ながらに鮮明に覚えている。


あいつの天寧への執着は行き過ぎている。



そう、こんなにも狂ったことをしてしまうほどに天寧のことになると必死だ。



婚約もどうせ翔が前々から仕組んでいたことに決まっている。