今宵、シンデレラのベールの秘密。

――バサッ


途端に視界が暗くなった。


え……。


視界に覆われたものをあげると、そこにいたのは。


風になびく綺麗な黒髪。なんとなくミステリアスな紺色の瞳。耳にきらりと光るブルーのピアス。


「……帰れ」


彼のブレザーがかぶせられたようでそれは制服だった。


こんな時間なのに……誰、なんだろう……こんな容姿端麗な人、いた…?


思わずじっと見つめてしまって我に返る。


「っ、ごめんなさい…っ」


少し涙が滲んできて急いで謝った。


そうだよ…そもそもこんな時間に学校なんて……おかしい。


誰かに見つかったら大変だ。






「……っ待て」


手を掴まれて呆然とする。


「……こんな時間に何があった?」



それは……


「…っ何も……」