今宵、シンデレラのベールの秘密。

ふいに背中に手が回って引き寄せられる。


氷のように体が固まって拒めない。


背中に回った大きい手がなんだか妙に冷たくて。



「……ごめんね…」


静まり返った部屋に響いたそんな言葉。


今にも消えいりそうなほど弱弱しくて痛々しかった。


だから油断していた。


噛みつかれるように唇が奪われた。


「んっ……っはふぁ…っ」


息ができないくらい長いキスに耐えられなくなり、そのままもたれかかってしまう。


そんな私を愛しげな瞳で……黒い瞳で見つめる目の前の人物にも気づかずに。