今宵、シンデレラのベールの秘密。

「……何で?」


「そ、外の空気が…吸い、たくて……」



翔さんの纏う雰囲気が尋常じゃなくて、声が上ずってしまう。


「外?……天寧ちゃんに外なんて必要ないよ」


必要ない…って……それは翔さんが決めることじゃ、ない。



当たり前にできることのはずなのに……今の翔さんが怖くてはっきりと言えない。



「ここからっ……出してください…」


「出さないよ。一生、ね。永遠にずっと一緒」



耳元で発せられた言葉がナイフのように心に突き刺さる。


一生、一緒……そう言ったときの目は優しかったはずなのに、その奥深くには黒いものが見えた気がして鳥肌が立った。